暇があれば、アバウト90とアバウト70のドブ浸けを工房で行っている。
その数20本くらい。
しかし、困ったことが起こった。

白濁・・・
つまりカブリ。

湿気が多い時にすると、皮膜に水分が反応して透明に成らないといけないのに白くなってしまう。
対策はリターダシンナーを入れる事。

リターダシンナーって、いったい何とずっと思ってましたが、エアーブラシのDVDを見て初めて理解。
速乾性のシンナーとは違い、弛緩性のシンナーだそうだ。
つまり乾くのが遅い。

あっているかどうか分かんないけど、セルロースセメントの中のシンナーが揮発する時に気化熱の関係で温度が下がる。
分かりやすく言うなら、注射をする時に使う消毒。
スゥ~っとして冷たくなるでしょ。

その時に結露してしまった物が、皮膜に付き白濁する。
つまり湿気がある時は、その結露も多い。

今回のは、特に早く乾かそうとトルエンが多く入っているシンナーでセルロースを希釈。
すると白濁がすごく、水滴も表面に浮かび上がり、水滴の部分がそのまま段差に。

そのまま次のドブ浸けをすると、そこから気泡が立ち上がり綺麗な皮膜が出来ないだけでなく、気泡をばら撒くので次のドブ浸けも出来ない状態。

こりゃ渇きのいい夏。
トルエンが多いシンナーは使わない方がええみたいです。
せっかく残り少なくなったんで16ℓ買おうかと思っていたんですが。
シンナー選びをしなきゃ。