遥かなる大海原に、座敷童子は舟を漂わせていた。

すると迫り来る背びれ!!
さ、サメ!!

こんな舟でサメに襲われちゃ、ひとたまりもない。
ぶっ叩いちゃろうと、オールを構える。

振りかぶろうとしたとたん、背びれの前に穴があるのに気づく。
い、イルカだったのね・・・
と、力が抜ける。

イルカが顔を出したので、動物好きな座敷童子は頭を撫で撫で。
周りを見ると、もう何匹かイルカがいる。

座敷童子は思わず海の中に飛び込み、イルカたちと泳ぎだす。
1匹のイルカが、足の裏をつんつんと押す。
意図が分かり、体を硬直させると、足の裏に突き上げるような圧力。

イルカが座敷童子の足の裏を思いっきり突き上げる。
水面を割り、座敷童子は空中に飛び出す。

イェーイとばかりに、放物線の一番上で、ポーズを決めるとボチャン。
再度待っていると、またイルカが突き上げてくれジャンプ。
楽しいぞ~!!

遊んでいると、尿意をもよおしてきた。
ここは海の真ん中。
ここでションベンしたって、誰にも文句は言われんぞとしようとするが、なかなか出てこない。

おかしいなぁ・・・
おかしいなぁ・・・
おかしいなぁ・・・

もしや・・・!!

と、飛び起きる!
やっぱ、夢やったか。

って、お前船酔いするから、舟なんか乗れんやろ。
早く気づけや!

外はまだ暗い。
さて、ションベンして、もう1回寝ようと階段を下り、トイレで湯たんぽの水を抜く。
おぉ・・・快感・・・・

すると2階の寝室のドアが開く音が。
足音からして女房だ。
女房もトイレで下りて来たのかな?

と思うと、通り越してリビングの方に。

ま、まさか・・・

用を済ませ、恐る恐る明かりの点いたリビングの方に行き、時計を見る・・・

6時20分やん!
ガーン・・・

まだ3時くらいと思っていたのに・・・
いつも6時半に起きるから、今から2度寝しても10分も寝れない・・・
仕方なく、そのまま。

結果、10分早く起きただけの朝になってしまった。
朝の10分はでかいぞ・・・

今日は早く寝よう・・・