お仕事が終わり、今日は筍を掘りに行こうと筋トレは中止だなと思っていた矢先。
仕事から帰った女房から電話が。

「が、がっちゃんが。ガッちゃんが死にそう!!」

泣き叫ぶ女房。

「すぐ帰る!!」

車をぶっ飛ばして帰る。
沢山の鳥を看取った女房が言うんだから、恐らくもうダメだ・・・

家に帰ると、玄関で女房がガッちゃんを手に包んでいた。
鳴かないからケージを見てみると、ひっくり返って冷たくなっていたとの事。

「がっちゃん!!」
「がっちゃん、もうダメみたい・・・」

もう死んだかと思っていたガッちゃんが、僅かに動いた。

「何でかねぇ・・・朝は、すごく元気だったのに・・・」
半泣きで女房が、ガッちゃんの名前を叫びながら言う。

ガッちゃんを女房から奪い取る。
冷たい。羽の所も冷たいが、足はもっと冷たい。

意識はなく、指も丸まっている。
鳴く事さえない。

呼んで体を摩ってみると、まぶたを開けるも焦点が合ってない。

ケージの糞を確認。
ちゃんと普通のがある。糞詰まりとかでもない。

こりゃ、もうダメだな・・・
でも、できるだけの事をして、最悪手の中で看取ってやろう。

とりあえず、ドライヤーで暖かくしようと思って点けたが、乾いた風がモロに当たりすぐにやめた。
エアコンのスイッチを入れ、カイロを出すが、すぐに暖まらない。

人間の体温より低くなってるから、とりあえずは暖かい息を吹きかけ、ペット用のヒーターを出させそばに置いた。
これで保温はOK。

次は、水分を取らせる。
仰向けにさせ、口移しでお湯をあげるも、もう口さえ動かない。
タラタラ落ちてしまう。

もう、こうなれば何でもOKだ。
体温の低下を抑えるため、電子レンジでオレンジジュースを温ませて、それを口移しに。
僅かに口が動き流し込む。

飲んだ!

時間をかけ、何度も少量ずつ。冷めたら温め直してオレンジジュースを。
僅かに呼びかけに反応しだした。

すぐさま栄養になるように、今度は砂糖水を温め、口移しで少しずつあげる。
意識が戻ってきたのか?
どんどん、砂糖水を飲んでいく。

今度は、エグザクトをゆるゆるに溶かせ、口移しでやると、ようやく足に力が戻って、丸まっていた指も伸びて、手のひらに爪の感触。

次はシリンジに、ゆるゆるのエグザクトを入れ、強制給餌。
量は少し。

仕草だけは、もっと頂戴と。
でも、姿勢をとるだけで精一杯のようだ。

白い糞をする。
やはり、糞づまりではない。

死ぬ少し前に、ちょっとだけ元気になる。
特に鳥は、その傾向が著しい。

この子は、どっちだ?

生まれてから、まだ1ヶ月しか生きていないのに。

とりあえず、応急処置はこれでよし。
次は病院。

北九州の小倉には鳥が診れる病院がある。
HPで見ると、19時まで。すでに時間は18時半。
高速を飛ばしても、絶対に間に合わん。

しかたなく、宇部にある病院に。
ここら辺りの動物病院は、犬猫や哺乳類が専門ばかりで、鳥を持って行っても分からないとは言わず、見たふりをして無難な薬を出して終わり。

その中でも一番信用が出来そうな病院を、前から目をつけていたが、ここもHPを見たら18時で診療終わり。
終わってからも診ますが、割高になる云々。
この際、お金はどうでもいい。

電話して、着くのが19時くらいになりそうなんですがというと、診てもらえる感触有り!
話をして、連れて行くのがインコだというと、急に態度が変わり、先生がもう帰ったと。
明らかに、後ろで話を聞いて、居ない居ないという仕草が想像できました。

しかし、分かりもしないで診てもらうより、こっちの方が私としちゃありがたいです。
人に任せず、全て自分でやる!

ちょっとずつ、エグザクトをシリンジで。
途中からは、自分で食べるように。

2本足で立てるようになったんで、ケージに戻す。
P4191022
もしかして、これが最後の写真になるかも・・・

その後、数回エグザクトと砂糖水を上げていたら、変な糞が・・・
P4191023_R
真っ黒。
すぐに取り出して確認。

レバーのような色。
分解すると、血?
これって、血便?

しかし、これが出てから様態が一変!

少しずつだが、鳴くようになった。

餌も、少量ずつ。何度も分けてあげると、これほど赤くはないが、血便が出てくる。
しかし、色は少しずつ薄くなっていく。

で、21時過ぎたくらい。

まだ、ほんの少し、赤いのが混じってますが、ほぼいつもの糞に戻って・・・


あれー・・・・
いつもと同じ、元気ながっちゃんに戻っていました。

分かってるのは、あの血便みたいなものが出て、急速に良くなったという事。

女房一人じゃ何もできずに、恐らく死んでいたでしょう。
危なく三途の川を半分以上渡りかけて戻ってきました。

と言いつつ、まだ心配なんで、今日は夜遅くまで見ているつもりです。