電話が掛かる。
うっとうしい・・・
我が家に電話が掛かるとは珍しい・・・
電話嫌いの私だが、女房は仕事をしていたんでしょうがなく取る。
朝も早くからだから、ばぁちゃんに何かがあったのかも・・・
心配いらんかった。
電話の向こうから、元気な、ばぁちゃんの声。
あんた、来月のあんたの母さんの命日。
13回忌なんやけど、覚えてる?
ばぁちゃんの言いたい事は、最初から分かってた。
坊さんを呼べという事。
しかし、私はあくまでも無宗教。
呼ばんとのらりくらり。
かぁちゃんの仏壇も、ばぁちゃんが買ってくれた。
要らんというのに…
こんなんあったって、拝まん。
坊さんも呼ばんと言って、しかたなく引き取ったのに。
親には十分感謝してる。
しかし、仏壇の中に親が居るとはどうも思えない。
だから拝まんし。
坊主も、生臭さ坊主がナンマイダ~と経を読んでも、説得力が無い。
死んだら、あんた。坊さんを呼ばんの!?
うん、うちは無宗教やから、坊さんは呼ばんように女房には言っちょる。
というと、怒って電話を切ってしまった。
こりゃ、命日に墓参りに行っても、しばらくばぁちゃんの家にゃ寄り付けん。