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あらすじ

フィレンツェの工房で絵画の修復士を目指す順正は、順調な生活とは裏腹に、いつも心に虚しさを抱えていた。

それは学生時代を共に過ごし、運命の女性だと思えたあおいの存在だ。留学生だった彼女は10年前に順正と別れて香港に戻っていたが、順正は今もなおあおいのことを思い続けていた。

ある日、順正はあおいがミラノにいることを知るが、彼女は実業家の恋人と裕福な生活を送っていた。
現実に打ちひしがれる順正にとって最後の希望は、かつてあおいと交わした“30歳の誕生日にフィレンツェの大聖堂で待ち合わせる”という約束だった…。

                            
          
これは小説を先に読んだが、もうかなり昔で、あらすじさえ覚えていなかったが、すごく面白い話というのは覚えていた。

アプローチも斬新で、1つの物語を、男の主人公の目線から見た物語を、辻仁成が執筆。

女の方の目線から見た物語を、江國香織が執筆し、2冊の本を読んで初めて物語が完結するという物。

映画では、そうとう端折られてはいると思うが、面白く仕上げられており、もう1度小説の方も読み直したいと思われる作品。

ケリーチャンの眼力がすごく、惚れてしまいますわ~。

98点。