すると、背中に触る奴が。
しずくか?
思ったが、いや。
しずくは、さっき、ケージに入れたはずだがと後ろを直ぐに振り返ると、ケージの中にしずくの姿。
瞬間移動できるわけで無く、今の触っていったのは誰?
考えられるのは、先代うさぎのコロンさん。
何かおねだりするときは、2本足で立って背中にタッチしていた。
あぁ、コロンさんが、また来てくれた。
前来たのは、5月19日。
久しぶりに、恐怖のカテゴリを。
と言っても、全く私にとっちゃ怖くはないんですが。
阪神大震災が近づいてきたら思い出す。
その前日が、親父の命日です。
といっても、阪神大震災の1年後の前日。
あの日の出来事は、病院のTVで見てました。
というのは、葬式の最中に、親父が心臓発作を起こし、私と2人だったか?
救急車に乗って、病院までひとっとび。
いや~、親父が苦しんでる中、バンバン抜いていく救急車。気持ちよかったです。
救急車に乗るのは初めてでしたが、親父の発作はしょっちゅう。
当たり前のように、血圧はいつも200越え。
もう、慣れっこになってました。
さて、葬式は親父の親父。
私から見たら、爺さんの葬式中の出来事。
そのちょうど1年後の同じ日に、私の親父は旅立って行ってしまいました。
さて、その日。
私は親父の会社で働いてまして、朝出勤。
親父とは顔を合わさず、母屋の方に声をかけ、職人さんを連れて工事現場である海峡ゆめタワーに。
現場で仕事をしていると、暖かくまとわり付く何かの霊。
ちょうど爺さんの1周忌。
爺さんが来たのかと思いきや、なぜかその時、親父が苦しんでいるなら連れて行っていいよと心の中で思う。
私たちが、出てからの実家の出来事。
家でこたつに入ってる親父。
天井を見て、何かぶつぶつ言うのを、お袋さんが聞いていた。
親父、まだ行けんよ・・・
そう、爺さんがお迎えに来ているのを、親父は見つけていたのだ。
しかし、血圧が高いだけでぴんぴんしているんで、お袋さんの方は、何言ってるんだろう程度で、気にしていなかったんだろう。
その後、お袋さん。ちょっと、銀行に行ってくると出かけようとしたら、ちょっと待てと止めたそうで。
銀行なんて、ほんの100m先にある距離。
なんでだろうと思ったそうで。
うん、まだ間に合うみたいな事を言って、外出を許可し、銀行に行って帰ってきた。
その後、急にこたつに座ったまま、親父が頭をグルグル回し始めた。
見ると、意識がない。
すぐに119番に電話。
車で2分くらいの場所にある消防署だから、すぐに来れるはずだったんだが、たまたま救急車が出ており、他の所から来て病院に連れて行ったが手遅れだった。
なんとまぁ、あっけなく逝ってしまった。
血圧200越えの親父。スーパーマンなんで、なかなか死なないと勝手に思っていたんだが。
私の所に来たのは、親父だったのか?
それとも爺さんだったのか?
何で、苦しんでるんなら連れて行っていいと急に思ったのか?
親父は、爺さんがお迎えに来ていたのを本当に見ていたのか?
色々な?がありますが、私が死ぬ時も親父か母ちゃんか、誰か来てくれるのかと。
それを考えると、死ぬ寸前にもほんの少しの楽しみもある訳です。